ゴルフメッキ工房 ブログ

アルファメックによるゴルフメッキ工房ブログです。
ゴルフメッキ工房では、オリジナルゴルフヘッドの製作を主な業務として営業しています。
カスタムヘッド製作やゴルフのことなどを現場から発信していきます。

ヴィンテージゴルフ

自動車で言うところのクラシックカー。20年以上前のゴルフクラブを手入れしてもう一度使ってみようという試みが、少しずつ広がりを見せています。それもそのはず、アルファメックがそれを可能にしたからです。

※このブログは弊社のプロモーションがかなり色濃く盛り込まれております笑

ヴィンテージゴルフの魅力

異業種交流会でお知り合いになった社長さんから、20年以上前のJ’s Classic Editionを中古で見つけて来たが、綺麗に出来ると聞いたのでやって欲しいと依頼を受けました。当時のJ’sには無電解ニッケル・ボロンメッキが採用されていました。当社がボロンメッキをゴルフクラブに処理する草分け的存在とは露知らずのその社長さんに、開発秘話からお話させてもらい、全面的にリシャフトからお受けすることになりました。

当時欲しくてたまらなかったあのJ’s Classic Edition。今はもう珍しい2番アイアンからのセッティング。憧れ、好奇心、所有欲などクラシックカーに通じるところがあるというのがヴィンテージゴルフと似ています。

仕上りに大満足頂きましたが、結果としてあまりにも綺麗なため使うのが勿体ないと、博物館(コレクション)に入れて飾っておられるそうです笑

その後程なくしてうわさを聞き付けた別の先輩社長さまから、今この場で買うから次はこれをやって欲しい!とメルカリで即座に買い注文を入れられました。

PING EYE 2だったのですが、引き取ってみて驚くほど程度が良く、こんなに綺麗なら・・・・

敢えて無茶苦茶使い込んだ感じに仕上げましょうと提案してみました。

弊社での呼称が銅燻し加工と呼ばれる、真っ黒な銅メッキに仕上げさせてもらいました。銅メッキは十円玉の様に変色するのですが、敢えて最初から真っ黒に化学薬品で燻してしまい、打ったりスコッチで少しこすると長年使い込んだ古美感が演出出来るというDIY感満載の使用です。

PING EYEシリーズは現在の大きなヘッドと強烈なグースネックによりアイアンショットを簡単にしたパイオニア的存在で、ヴィンテージゴルフではあるのですが、打ち易さは折り紙付きというナイスチョイスでありました。

オーナーになった社長さんは、周りからトンデモナイクラブを使っているねと言われるのが楽しいと、飛距離を犠牲にしても惜しくない満足感で日々ラウンドされています。

これに触発されたのが実は私でした。

懇意にさせて頂いているゴルフ工房さんから、要らないヘッドがあるので捨てて貰えるかと聞いて、引き上げると使えそうなヘッドが2セット。このHONMAのDC-4 Augustというモデルを銅燻し加工にして使ってみました。

こちら、死ぬほど使い古した感があるのですが1ラウンドもしていません笑

ウェッジとドライバーは別です。

そして、満を持して5ラウンド程使いましたが、アイアン迷子になりました。

良い点として、昔のアイアンはロフトが寝ていてその分ライが悪くても打って行けるという利点があり、例えば少し芝のかかった場面で6番や7番が使えるのはよかったと思います。大体現代のストロングロフトのアイアンと比較すると-10%ぐらいのヤーデージ感で使えました。

悪い点として、私の実力不足ではあるのですが、5番アイアン以降はギア効果がほぼ無いクラブの為、ちょっとでも芯を外すとフェイスが負けて開いてしまい、右にペラっと出て距離が失われてしまいます。

最終的に、今まで使っていたアイアンに戻したところ、こうも違うか現代のクラブはと感心させられました。

ヴィンテージゴルフはありかなしか

ゴルフの面白さをどこに置くかだと思います。

YouTubeの企画で、倉庫に眠っていた30年前のゴルフクラブでプロが回ったらアンダーが出せるかとかありますが、ヴィンテージゴルフを楽しむに当たって私は必ずシャフトやグリップは最新のものを使って行きましょうと提案しています。これはあくまでもその人が決めることですので、縛りを強める加減は自由だと思います。アイアンやパターヘッドのリペアはお付き合いできますが、シャフトとグリップは難しいので、そういった回答が我々の一つの道でもあるからです。

もしご興味のある方は問い合わせフォームからでも、お電話からでもご相談ください。