石打ちクラブが新品に戻るまでの実録レポート

このブログは、私が実際に使っているアイアンが石打ち傷で復旧困難な状態であったものを直すまでの軌跡を書いたものです。

これまでも何度か石打ちについて書かせて頂いておりますが、ゴルフクラブのリペア加工の真髄は、石打ち傷の様な、深刻なダメージを負ったクラブでも直せてしまうということだということをお伝えしたいので、何度も何度も実例があるたびに書かせて頂いています。というのも、私が今回紹介させていただく事例では、7番アイアンが破損してしまいました。汎用性が高いミドルアイアンなので、無くなったことは非常に痛かったです。結果的に元通りの状態で手元に戻ってくるまでの数ラウンド、7番アイアンが無い状態でのゴルフは、8番で目いっぱい振るか、6番を抑えて振るかという非常に難しい選択を迫られる場面が多々あり、いい経験にもなりましたが、やはりあった方が断然いいというのが本音です。

一本無ければセットとして用をなさない?

アイアンセット買い替えの理由としてよくお聞きするのが、一本だけ石打ちで破損させてしまい、その一本がもう販売終了していて手に入らないというものです。

勿体ないですよね。まだまだ使えるのに、一本のために六本~八本買い替えるなんて、SDGs的にはNGです。

リペア加工が重宝される理由がそこにあります。

事件発生

あの日、クリークが袈裟懸けに走るコースレイアウトのゴールデンバレーにお邪魔させて頂いておりました。その日私は、右肩が前に突っ込みトップやダフリが多い状況に苦戦していました。信じられないぐらい地面をえぐって、その跳ね返りで鼻っ柱に傷がついてしまったほどです。

何番目のホールか忘れましたが、ティーショットでチョロを打ってしまい、ラフだったので7番アイアンを選択しました。50ヤードほど先にクリークがあったのですが、打った瞬間事件は起こりました。

”キン!”

という音がしたかと思うと、ボールは真っすぐ飛び、そして追いかけるようにヘッドだけがクリークに向かって飛んでいき、岩にぶつかってクリークの下に落ちました。

クラブを見ると、ネックの部分でシャフトが折れていました。ボールに当たった直後、地面を思いっきりえぐっていたので、ダフってしまったのでしょうか、その衝撃で折れてしまったようです。

ボールは150ヤードほど真っすぐ飛んでくれていたのが幸いでしたが、そんなことより大切なクラブがどうなったか気になり、すぐさまヘッドを回収しに行きました。

同伴者からは、「気の毒だけど、凄いものを目の前で見せてもらえた。ありがとう。」と言われましたが、私の心の中には既に復活させてブログに載せようということしかありませんでした。ただでは転ばない精神です。

まず、修理できる形に

Instagramに投稿したので、動画でご覧いただくと分かりやすいかと思います。

ホーゼルの中に、折れたシャフトの先端が残っていたので、社内の工務担当者に相談したところ、折れたシャフトの内径にネジ切りをして、そこにボルトを差し込んでから通常のスチールシャフトと同様にバーナーで炙って抜き取りました。

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剥離後、プロの手へ

折れたシャフトを抜き取った後は、メッキ皮膜を剥離します。剥離した後は、弊社内のバフ研磨では凹んだ傷は治せないので、外注先様へ送って石打ち修正研磨をやって頂きます。これについては別途費用が上乗せされます。

流石に帰って来た時は、外注先様へ電話でこう確認しました。

「もしかして、新品の鍛造から作りました?」

もちろんそんなことは無く、ただの神技でした・・・。

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あとは、6番と8番のバランスを確認して外注先様にて組立をしてもらい、完成です。

6番アイアンと8番アイアンで7番アイアンの飛距離を補完してプレーしていた時に、単純に距離だけでなく抑えて飛距離を殺すことの難しさや、低い弾道で転がり過ぎてしまうことなど、色んなことに気付かされ、逆に戻ってきた今はそういった番手ごとのレンジを組み合わせた多層的なプレーの仕方をもっと考えていけば楽しくなるなと思いました。

やはり、1本欠けているより揃っている方がいいです。

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