リペアのすゝめ

ゴルフメッキ工房として看板を挙げさせて頂き約半年ほど経過しましたので、一度このビジネスの理念についてブログ読者様ならびにお客様へこの場を借りてご説明させて頂きます。

1.改めて「リペア」とは

”修理すること”や”回復すること”がリペアを調べると辞書には載っています。ゴルフクラブのリペアについての定義は、”中古クラブを新品同様の機能を回復すること”と我々は考えています。

逆に疑問として挙がるのが、ゴルフクラブの機能低下について定義があるのかどうかです。ゴルフクラブに求められる機能について考えると自ずと答えは導き出されると思います。

  1. クラブ設計上の理論値に近いパワーとスピンをボールに伝えることが出来る
  2. キズやサビが無く綺麗な状態が保たれている
  3. 自分のフィーリングに合致している

1と2に対して、リペアのメニューとして”現状復帰”が挙げられます。

「メッキが剥がれて素材が錆びている」

「フェースにキズが入っている」

「小傷が入っていて古ぼけてきたので買った時みたいに綺麗に直して欲しい」

キズの程度によりますが、研磨やサンドブラストで消すことが出来れば限りなく新品に近い状態へ戻すことが出来ます。

3に対しては、最終表層のメッキ種類や仕上げのサンドブラスト工法を変化させることで、自分に最適なフィーリングを選ぶことが出来るという点で、メッキラインナップがお役立ち出来るかと思っております。

2.中古市場の活性化

リペアについて聞いた時、一定の方がこう考えるはずです。

「あのネットオークションで投げ売りされていた〇〇ッ〇ィ〇ャ〇〇〇、リペアしたら全然通用するんじゃないかな。」

  • 捨てられるはずの
  • 傷だらけの
  • メッキが剥がれてしまっている
  • でも、名器と呼ばれたあのクラブが・・・

年間、捨てられてしまうゴルフクラブの数量は日本国内でも1万本以上と言われています。弊社リペアする数量はそれよりももっと少ない数です。中古で捨てる前に、リペアという選択肢が生まれることを切に願っております。

3.新品市場も活性化

「中古で良いものが出回ってしまったら、新品が売れなくなる」

こう考えるのは少し短絡的です。何故なら、中古は一期一会だからです。どれだけ名器でも中古品は、その一点がオーナーから手放されない限り市場には出回りません。そして、機能面で進化を続けるゴルフクラブとは、全く別の時間軸を中古クラブが歩んでいること、もはや伝説の中を生きているということをご理解ください。

その中で、大切なことは新品を買うか、中古を買うかという選択肢がある場合に、中古にない素晴らしい物を作っていくしか無くなるというのが私の考えていることです。

進化が止まってしまった伝説の中を生きている”名器”と呼ばれる存在に勝つため、真似では無い何かを生み出そうとする熱量を、対価として価格に跳ね返らせるべきです。

”いいものは高い。でも欲しい。”

こうすることで、利益率が稼げる素晴らしい次世代の名器が誕生するのではないでしょうか。

また、名器と評価され、将来的にまたリペアして使い続けられるという選択肢がゴルファーに与えられれば、少々高いクラブを買っても長く付き合えるので、コストメリットがあるというセールストークにも繋がると思います。

4.商品・サービス開発への想い

リペアをゴルフメッキ工房のメイン事業として続けていく中でいくつかの壁にぶち当たってしまっています。その中で最も高い壁だなと感じるのが、構造上メッキが出来ない、もしくはやりにくいといった課題です。

①キャビティに貼られたシールを剥がさずメッキして欲しいというご要望。キャビティ内のシールは、メッキ中にどうしても剥がれてしまったり、アルミ製なので溶けてしまうため処理出来ない品目になります。

②パターフェイス面のインサートをそのままメッキして欲しいというご要望。こちらも接着剤がメッキ中に剥がれてしまい、復元することが難しい為処理出来ない品目になります。

③母材が銅や真鍮の製品をリペアして欲しいというご要望。上に乗ったメッキを剥離する際、ニッケルと一緒に剥離剤が銅や亜鉛成分を溶かしてしまうため対応不可能な品目になります。

④シャフトが付いたままリペアして欲しいというご要望。少なからず、リシャフトがリペアのネックになっているということは認識しており、何とかしたいと考えております。例えば代理店を構えてリシャフトから一括でお受けしてしまうことや、社内にリシャフト室を作ってしまうことです。これについてはお客様のご意見やゴルフ工房様のご意見を踏まえながら前向きに考えて行きたいと思います。

⑤全く新しい表面処理をして欲しいというご要望。これに関しては、既存でノータッチだったもの、世の中に出回っていないものの中から、我々が確実に高品質でご提供できるものを考え、開発案件として投資し、商品化してお客様に届けたいと考えております。順次ホームページやInstagram上でお知らせして参ります。

むすびに

ゴルフメッキ工房は、20年以上前に弊社がゴルフ事業縮小を機に、なんとか仕事を残そうと舵を切った業態を、2020年から名前を新たにブランディングを含めて価値を見直そうと考え色んなことを考えて営業を続けております。

遺そう、残そう、そう考えると進歩がないので、正直に申し上げますと、会社に入って6年程度の自分が過去から積み上げてきたものを勉強しながら、その価値を社内やお客様へ再認識して頂けるようにしたり、新しい価値観を取り入れて、無理だと思って来たことを課題と捉えチャレンジしたりしています。

試行錯誤しておりますが、この新型コロナウイルス蔓延を機に弊社の内側を見直すきっかけが出来たので、記録としてこのブログに残させて頂きます。

長文、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今後とも引き続きアルファメック・ゴルフメッキ工房をよろしくお願いいたします。


お問合
わせ

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