ゴルフメッキ工房 ブログ

アルファメックによるゴルフメッキ工房ブログです。
ゴルフメッキ工房では、オリジナルゴルフヘッドの製作を主な業務として営業しています。
カスタムヘッド製作やゴルフのことなどを現場から発信していきます。

石打ちクラブへのゴルファー保険適用方法について

皆様はゴルファー保険に加入されていますか?ホールインワン・アルバトロス保険だけでなく、ケガの補償やクラブの盗難と破損への対応もしてくれるのがこの損害保険の特徴です。この記事では、石打ちクラブへのゴルファー保険適用方法について解説していきたいと思います。

1.石打ち破損について

アイアンやウェッジを手放す理由で一番多いのがこの石打ちによる破損です。

弊社ではリペア加工の一環として、この石打ちクラブの復元も対応しています。石打ちはメッキの剥がれを伴うキズに比べて打球方向に影響を大きく与える可能性があり、プレーに支障をきたすためまず間違いなく使用不可と判断されますし、中古ショップでの買取価格も0回答になるケースがほとんどです。

石打ちのリペア方法は以下のプロセスを踏み行います。

  • 診断
  • 見積
  • 受入れ
  • シャフト抜き(必要な場合)
  • 色抜き
  • 剥離
  • 溶接(必要な場合)
  • 修正研磨
  • メッキ加工
  • シャフト挿し込み(必要な場合)
  • 発送

まず写真等をホームページ問い合わせフォームから送って頂き、修理可能か診断を行います。そして、キズの程度に応じて見積をさせて頂き、製品の受け入れから発送までを請け負います。

2.まずは事故性があるかどうか

保険ですから、事故であったかどうかが最も重要になります。

事故があった場所、日時、状況、物件についての詳細を伝える必要があります。この際に、現物を見せるか、破損個所と全体が解る写真を見せて事故の状況を分かり易く伝えます。

この作業はなるべく早く、事故発生からの期間を置かずに行う必要があります。

3.次は見積を取りましょう

3-a.物件金額の算出

一番簡単なのは、事故物件を購入した時の領収書(レシート)がある場合です。無い場合は、保険屋さん次第ではありますが、どこで買ったかや時価総額などを鑑みて、現在の価値を算出します。

3-b.修理金額の算出

実際の修理金額は次の3つから成り立ちます。

  • リシャフト費用・・・3500円(弊社取り扱いの場合)
  • 石打ち修繕費用・・・5000円
  • メッキ加工費用・・・3500円~5000円

※基本的には現状復帰となるため、メッキ仕様はお使いのクラブに準拠します。
※ゴルフショップ様もしくはゴルフ工房様を通しての場合はこの限りではございません。

何故リシャフトが必要なのか、何故メッキ加工が必要なのかと思うかと思います。これには理由があり、石打ちで破損した箇所を溶接する場合にせよ、研磨する場合にせよ必ずメッキを剥がす必要があるからです。そして、メッキを剥がすためにはシャフトからヘッドを抜き取り再び挿し込む必要があるのです。

4.修理費が請求できる場合

3でご説明した、3-aの物件金額と3-bの修理金額の安い方がゴルファー保険により支払われることになります。

保険金の使い方は人それぞれですので、新しいクラブを購入する足しにされるのも良いでしょうし、足りない場合は追い金をお支払いになって修理されることもあるかと思います。

ゴルファー保険でカバーできるのは破損・曲損事故に限り、自然に出来るキズやサビは対象外となります。

5.まとめ

ゴルファー保険を上手に使えば、石打ちアイアンの修繕が保険金で出来る上に、修理の工程上仕方なくメッキのリペア加工まで出来るので、もしアイアンセットの中で一本だけダメになってしまった場合は買い替える前にご相談ください。