ゴルフメッキ工房 ブログ
アルファメックによるゴルフメッキ工房ブログです。
ゴルフメッキ工房では、オリジナルゴルフヘッドの製作を主な業務として営業しています。
カスタムヘッド製作やゴルフのことなどを現場から発信していきます。
ゴルフクラブのリペア・カスタム顧客に女性が見当たらない件について
ありがたいことに、弊社のゴルフクラブのリペア・カスタムサービスに対する世の中のゴルファーからの興味関心、お引き合いはとどまることを知らず、5年を待たずして2,000件のお取引を達成しました。1件の取引の中には1~10本のゴルフクラブが含まれております。
ただ、残念なことに女性顧客のお名前を拝見したことは、私の記憶で2回で、担当者でも同じぐらいの件数しか覚えていないということです。
女性ゴルファーがリペア・カスタムをしない理由
担当者と二人で考え出した結論は、女性ゴルファーのほとんどが軟鉄鍛造アイアンを選ばないからだろうなとなりました。
女性がゴルフセットを購入する際、重要視するクラブはドライバーやウッド、ユーティリティ、そしてパターになります。アイアンセットは必要ではありますが、7,8,9,P,Sまでの流れで5本入れている程度で、このサンドウェッジ(S)はアイアンセットと同じ形状のポケットキャビティでソールが分厚く、低重心のものであります。
男性の様に、例えばXXIOのアイアンセットでウェッジだけClevelandに入れ替えるという方が何故か少ないのです。
恐らくですが、ブレードタイプでヘッド体積が小さいウェッジはボールが飛ばないので腕力のある男性にしか使えないと敬遠されているのでしょうか。ところが、アプローチは別に飛距離コンテストがあるわけでもありませんし、フルショットする機会の方が少ないのでヘッドが小さいことよりも、操作性が高く、高重心でスピンが入れられる、フェイスが開けるウェッジを選択する方がむしろ飛距離の出にくい女性にとっては重要ではないかと思うのです。
実際にあった話
女子である程度飛距離も出て、90は切れるが80は切れたことがないというかなり上手な方にウェッジを購入して頂いたことがあり、その方から即日80を切れたとご連絡を頂きました。もちろんかなり上級者であることは間違いないのですが、その方曰く、今までふり幅だけでコントロールしていたアプローチが、ライの状況や傾斜に合わせたボールを打てるようになったので寄せ1が増えていい結果が生まれたとのことでした。
スピンを入れることや、ロブショットを打つということに関してはキャビティバックの大型ヘッドではなかなか実現することが難しいので、よりアプローチが立体的になったということでしょう。
人類の半分は女性なので
今、男性の方がメインでご注文を頂いている次第ではありますが、女性ゴルファーが道具にも目を向けてくださるようになれば、単純に考えて今の倍需要が増えると考えての発信になります。
パワーが必要な軟鉄鍛造でブレードタイプのアイアンはちょっと、と言う方も、ぜひアプローチには打感と操作性に優れたメイドインジャパンの軟鉄鍛造ウェッジを使用していただきたいと切に願っております。