ゴルフメッキ工房 ブログ
アルファメックによるゴルフメッキ工房ブログです。
ゴルフメッキ工房では、オリジナルゴルフヘッドの製作を主な業務として営業しています。
カスタムヘッド製作やゴルフのことなどを現場から発信していきます。
黒染めウェッジについて解説
ゴルフクラブの表面処理にはメッキを含めて色んな種類がありますが、その中でも今回は黒染めについて解説したいと思います。
黒染めとは黒錆のこと
黒染めと聞いて、どの様な表面処理だと考えますでしょうか。一般的には南部鉄器に代表される鉄鍋などがこの技術を利用しています。黒錆と聞いて驚く方もいらっしゃるかと思いますが、赤錆とは違い黒錆は緻密で安定した構造(マグネタイト)で、錆びの進行が遅く数μm(1mm=1000μm)しか表面が変質しないため、寸法変化も殆どありません。
不思議なことですが、錆びさせるとこれ以上錆びなくなるという不思議な性質を持つのが黒錆なんです。
プロが好んで使う黒染め仕様のウェッジ
軟鉄鍛造ウェッジを黒染めすると、金属表面が数μm黒錆になってしまうだけなので、母材の柔らかさそのままに使用することが出来ることなどから、プロが好んで使うとされてきました。
普及していない理由
黒染め最大の弱点は、その皮膜の脆さにあります。指でこすって取れるほどではありませんが、クラブ同士が擦れたり、ボールを打っていくと剥がれてしまいます。剥がれると、そこは下地の金属が剥き出しになるのでノーメッキと同じように錆びてしまいます。
なぜ黒染めにするかと言えば、単純な話で作ってから売るまでの間、店頭で錆びさせないためだと私は考えています。
月1ゴルファーがたまに使うために買うことはお勧めできません。
毎日手入れできるプロゴルファーであればありかもしれませんが、毎日手入れできるのであれば、ノーメッキを防錆油で処理しておいた方が良いかもしれません。
黒染めよりも強く、メッキよりも打感が柔らかく溝形状がキープされる、そんな理想の競技用ウェッジをお求めの方へ・・・・