ブラックボロンの黒色化メカニズム

いつも本ブログおよびInstagram等SNSでご覧いただきありがとうございます。SNS需要というものを軽く考えていたので、緊急事態宣言が出されてから企業活動について考え直し、発信を頑張っていきたいなと思い最近は更新頻度多めでお届けしております。

さて、少し前に投稿したブラックボロンの黒色化動画が、バズってはいませんが普通よりも再生数やいいねの数が多いため、補足説明をしたいと思います。

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ブラックボロンの黒色化工程から上がる瞬間です。シミ、ムラ、スポットあれば全てを一からやり直さなければいけない緊張の瞬間!! #アルファメック #ゴルフメッキ工房 #ゴルフ #メッキ #リペア #ゲンバ男子 #ゴルファー #修理 #SDGs #東成区 #大阪 #osaka #golf #ブラックボロン #アルファメック #ゴルフメッキ工房 #ゴルフ #メッキ #リペア #ゲンバ男子 #ゴルファー #修理 #SDGs #東成区 #大阪 #osaka #golf  #ブラックボロン

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ブラックボロンという名前

ブラックボロンは、弊社でネーミングした商品名で、正式名称は黒色無電解ニッケルメッキと呼びます。平成の初め頃、弊社で処理し爆発的な人気を誇ったボロンメッキにあやかり、同じ無電解で黒という特殊性を加味して名づけをしました。カメラなどの光の反射を嫌う部品回りに使用されるなど、全く畑違いの仕事も多数受けております。

表面処理としてのブラックボロン

無電解ニッケルメッキという技術がベースとなっていますが、比較するとなれば黒染めと黒クロームという表面処理がよく候補に挙げられます。

まず黒染めは、鉄の表面を黒く錆びさせる技術です。重量変化を殆ど起こさせず、メッキ皮膜が鉄の表面に乗るということもない為、溝のエッジが加工状態のまま仕上がって来るなど、良い面があります。しかし、強度が殆どないため、直ぐに下地の鉄が出てきて、その部分から赤錆が発生し、後はご承知の通り脆くなった場所から変形を起こします。

次に黒クロームですが、こちらも膜厚が薄くキズが付くと直ぐに下地が見えてくることが難点です。この処理の場合、下地にニッケルメッキがされているのでそこから直ぐに錆びるということはありません。あまり衝撃が加わらないパターなどに限定される表面処理と言えます。

最後にブラックボロンですが、ダブルニッケルメッキでしっかりと下地をカバーした上に、まず無電解ニッケルメッキを処理します。処理が終わった後、間髪置かずに黒色化液に浸漬し、表面を黒く染めます。このメカニズムは鉄の黒染めに近いところがありますが、表面処理後に熱処理を加え、皮膜の組成を整えることで頑丈な表面に変え、ある程度のショットぐらいで剥げない皮膜となります。

ブラックボロンの難しさ

黒色化というのは、酸化させる工程を言いますが、無電解ニッケルメッキという処理自体非常に酸化に強いメッキ皮膜のため、ある一定の条件をクリアしないと上手く染まりません。この管理が所謂職人技となるのですが、具体的に言えば部分的に色味が薄かったり、ところどころ斑点の様に黒く染まらない部分が出てしまうのです。

失敗するとメッキを剥がして一から再スタートです。これがとても痛いのですが、銀色は光り方によっては白に見えるので、黒と白ではっきりと目立ってしまうため、歩留まりの悪い処理であるからこそ、やりがいもあります。

動画にある通り、一度に処理できる数も2本ずつと非常に手がかかる処理でもあるのですが、他にない処理として誇りをもってやらせて頂いている次第です。

今後ともよろしくお願いいたします。


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