ゴルフメッキ工房 ブログ

アルファメックによるゴルフメッキ工房ブログです。
ゴルフメッキ工房では、オリジナルゴルフヘッドの製作を主な業務として営業しています。
カスタムヘッド製作やゴルフのことなどを現場から発信していきます。

ワンレングスアイアン

デシャンボー選手が開発し話題となったワンレングスアイアン。ミドルアイアン、ロングアイアンが苦手な方の救世主となるかと期待値の大きな、特殊なアイアンです。

ワンレングスアイアンとは

文字通り、シャフトの長さが同じに揃えられていて、ロフト角のみで飛距離を調節する目的で作られたアイアンです。通常アイアンは、番手が上がる(7番→6番)とシャフトが長くなり、ヘッドスピードが上がるとともに、ロフト角が鋭角になり打ち出し角度が低くなることで飛距離を段階的に伸ばしていくものです。そうなってくると、6番、5番、4番、3番・・・と難易度が上がり、苦手意識と共に打てないクラブはミスショットを誘うか、チャンスで使えず刻まざるを得ないという悔しい思いをした経験がある方も大勢いらっしゃると思います。

ワンレングスアイアンは、7番や8番にシャフトの長さが統一されていて、ヘッド重量も同じに作られています。飛距離を決めるのは各番手のロフト角だけという、理にかなった仕様であると言えます。

つまりは、同じ振り方さえ出来ればクラブを変えるだけで飛距離を打ち分けられるというわけです。

ワンレングスアイアンの欠点

もちろん、完璧な道具というものは世の中に存在しませんので、欠点があります。

それは、ショートアイアンが打ちにくくなるということです。

8番アイアンを中心に組まれたワンレングスアイアンは、9番とピッチング、セッティングによってはその下のウェッジに関しても、シャフトの長さが伸びる上に、重量を減らさなければならないのでヘッドが小さくなり、相対的に通常のアイアンセットよりもショートアイアンの難易度が上がることになります。

解決策

生成AIによるリサーチの結果、ミドルアイアンとショートアイアンの2段階で長さを揃えて作るという解決策があるようです。もちろん、ここでもミドルアイアンに移行すると一気に難易度が上がるという問題点や、飛距離の段階に若干の空白地帯が出来てしまう可能性があるため、ここまでこだわる場合は綿密なフィッティングが必要となります。

もう一つは、とにかくワンレングスアイアンを身体にしみこむまで打ち込んで、得意なクラブ群にすることです。理論上、一つの番手だけ練習すれば全ての番手に通じるようになります。

選択肢が増えることはいいこと

ゴルフの良いところは道具をルールの範囲で14本選んでも良いことです。自分に合ったクラブセッティングをすることは、ゴルフ場に行く前から既にラウンドを始めていると同じです。

選択肢は多い方がいいです。

そして、ゴルファーの数だけ選択肢があるはずです。

ワンレングスアイアンもその一つであることは間違いないです。